今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験『うべろうべろ』

537:

おさかなくわえた名無しさん:2012/02/19(日) 02:25:13.35 ID:TGqaC4od

昔の話。

当時社会人2年生だった兄が自己啓発セミナーとやらに


片足を突っ込んだ。


学生時代の同級生に勧誘されたのが発端。




土曜日の夕方。祖父母と母が畑仕事から帰ってくると


兄も出先から帰宅。今からセミナーの申し込みをしたいので


お金を貸してほしい、と言い出した。受講費、宿泊費込みで12万円。




母「その本部の名前と場所を教えなさい!」


兄「え?何で?街ン中だけど…」


母「今すぐ乗り込んで話をつける!」


祖母「嫁子、そんな格好のままで…」


祖父「格好なんか構うかっ!嫁子!軽トラ出すから乗ってけ!」




農機具小屋で耕運機を仕舞っていた父が登場。


その場を諌めて夕食後に家族会議へ。



538:

おさかなくわえた名無しさん:2012/02/19(日) 02:46:10.24 ID:TGqaC4od
会議の結果、兄はほとぼりの冷めるまで軟禁状態にすることに。

兄の旧友達や会社の上司にも事情を話し、協力してもらった。


セミナーからの電話は昼夜問わず名乗らずにかけてくるので


「佐藤だけど、スーチーいる?」→兄に取り次ぎ



「タカシくんいますか~?」→呆けた振りを極めた祖父に取り次ぎ対応


「満州で一緒だったよっちゃんかい?なつかしいなぁ」が始まる。


スーチーは軟禁状態だった兄の暗号名。セミナーの人物と判別するため。



祖父は行った事のない戦争話を相手が切るまで続け


相手の電話番号を控え、時間を置いて何度もかけ直すという嫌がらせを


楽しそうにやっていた。


半年位した頃、夕食時に祖母がポツリと



「タカシはよかったねぇ。タカシのためにたくさんの人が心配して


 くれる。よかったねぇ。無くさなくてよかったねぇ」


兄は黙って部屋に戻ってしまったが翌日の顔は


セミナーに嵌る前に戻っていたように思う。


完全に切れるまで2年位はかかった。



だまされた人間を現実に引き戻すのは周りの協力と団結が


必要なんだと思い知った出来事でした。

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